【登山計画】11月の立山・雄山へ

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冬の始まりを歩くための計画と判断基準

概要

立山は、10月下旬から11月上旬にかけて冠雪する。
夏の名残が一気に消え、室堂は静かな白の世界へと変わる。

今回は2025年11月23日、冬の入口に差し掛かった立山・雄山へ向かった。
本記事では、当日の計画、判断基準、アクセス、装備、そして11月という時期の特徴をまとめる。

当初は雷鳥荘へ宿泊する予定であったが、23日は満室。
11月24日までは営業していたものの、宿泊が取れず日帰り登山に切り替えた。
雷鳥荘は温泉と床暖房が整い、晩秋の立山では特に人気の山小屋である。

今回はソロではなく同行者あり。
山頂までの所要時間は約4時間半のゆっくりとしたペースとなった。


アクセスと当日の動き

黒部アルペンルート(立山駅 → 室堂)

2025年11月はケーブルカーが修繕工事で運休しており、立山駅から室堂まではすべてバス運行であった。
扇沢側とは異なり、立山駅発は予約不可

  • 切符売り場:8:00オープン予定 → 実際はやや早く開いた
  • 始発:8:40
  • 増便:並んだ人を捌くため、始発が早まり、さらに10分間隔で複数台運行
  • 7:30過ぎに並び、8:40発(2〜3便目)に乗車

「1時間以上待たされるかもしれない」という懸念は不要だった。


天候

  • 天気:快晴
  • 気温:室堂で約 −10℃
  • 風:山頂付近の予報は平均10m

平均10mの風は、瞬間的に強風が来ることを意味する。
これは乗鞍岳の登山で体験済みであり、想定の範囲内であった。


ルートと行動の流れ

室堂 → 一ノ越

  • 一ノ越まではしっかり雪がついていた
  • トレースは明瞭
  • アイゼンで問題なく歩行
  • 風は弱めで景色もよく、快適な区間であった

一ノ越 → 雄山

ここからが冬山らしい本番となる。

  • 風が一段階強くなる
  • 斜度が増し、岩と雪のミックス斜面
  • ピッケルを持つ場面が増える
  • 風で顔が痛む時間帯があり、フードで防御
  • 下山時はバラクラバを装着

視界は良く、前後に登山者もいたため、ルートロストの不安はほぼなかった。


撤退判断

今回の撤退基準は明確に設定していた。

  1. 一ノ越までは天候が良ければ進む
     → 当日は晴天で問題なし。
  2. 一ノ越以降は“風+視界”で判断する
     → 風は強いが視界は良好のため、行動継続。
  3. 室堂行きバスの最終(15:30)に間に合わせる
     → 山頂は13時を目安とした。

同行者と歩行ペースを合わせながら、安全圏で行動できた。


装備

11月の立山は「完全に冬山」である。
必要装備は以下。

  • 12本アイゼン
  • ピッケル
  • バラクラバ
  • 手袋(二重構成)
  • サングラス(ゴーグル予備)
  • サーモス(お湯)
  • 冬山用レイヤリング
  • 携行食・行動食

風と低温への対応、そして手足の操作性を損なわない装備が必須となる。


気象判断

  • WeatherNews 有料版で詳細予報を確認
  • 山頂の平均風速10mは、実際には強弱の波が出る日
  • 視界が確保されていたため継続判断

強風帯を安全に切り抜けるため、立ち止まりつつ慎重に進んだ。


11月の立山の魅力

  • 白と青が作る圧倒的なコントラスト
  • 風で巻き上がる粉雪が尾を引き、山が呼吸しているように見える
  • 夏とは明らかに異なる、冬の立山の表情

特に雄山は、古来から「生まれ変わり」「再スタート」を象徴する場所とされてきた。
今回の登山では、自分の 新たな人生の目標を静かに誓う場 となった。


まとめ

11月下旬の立山は、冬山としての難しさと美しさをあわせ持つ。
今回の登山では、

  • 適切な装備
  • 明確な撤退基準
  • 正確な天候判断
  • 時間管理
  • 同行者とのペース配分

これらが揃ったことで、安全かつ充実した山行となった。

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