荒島岳 2月28日 – 白山を拝む冬の登山

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登山日:2025年2月28日

2月15日、滋賀の名峰・武奈ヶ岳に登った際、空気が澄んでいて白山がひときわ美しく見えた。白山は僕が初めて登った高山であり、登山に目覚めた場所。その山が、遠く滋賀の山頂からも強い存在感を放っていた。白山に魅せられ、もっと近くから眺めたい。そう思い、荒島岳へ行くことを決めた。

2月28日、天気は良好。福井の豪雪地帯「奥越」の山々は、この時期にしか味わえない雪景色を見せる。特に、福井県唯一の百名山である荒島岳は冬も登山者が多く、ソロでも安心感がある。今年は雪が多く、数日前まではJPCZの影響で大雪だったが、YAMAPの記録で登山者が入っているのを確認済み。行ける。

登山開始 – 無心で歩を進める

自宅を出て約2時間。勝原登山口の駐車場に到着した。駐車場は無料だが、冬場はトイレが使えない。装備を整え、7時半にスタート。最初から12本爪アイゼンを装着し、踏み固められた雪道を進んでいく。

駐車所は雪がのけてあった
冬季のトイレは使用禁止

冬山は装備が多く、出発前はどうしても億劫さを感じる。寒さの中でウェアを着込み、アイゼンを履き、荷物の確認をする時間が長く感じる。しかし、登り始めるとそんな気持ちはすぐに消える。最初の急登で一気に体が温まり、ジャケットのジッパーを開けて調整する。

淡々と登る。アイゼンと冬用登山靴のセットは重く、なかなかペースが上がらない。中間地点であるシャクナゲ平までも遠く感じる。「先のことを考えるとしんどくなる」と思い、ひたすら目の前の一歩に集中する。

やがて、視界が開け、白山が姿を現した。真っ白だ。すぐに白山だと分かる。白銀という言葉がまさにふさわしい。他の山々と比べても、圧倒的に白い。遠目に見ても、まるで白のベタ塗りのような存在感。神が宿ると言われるのも頷ける。

シャクナゲ平 – ピッケルを手に、核心部へ

シャクナゲ平に到着し、短い休憩を取る。ここでストックからピッケルに持ち替え、気を引き締める。ここから先は前荒島、中荒島を経由して山頂へ向かうが、こうした複数のピークがあるルートは、勝手にゴールを手前に設定してしまうと精神的にきつくなる。目の前のピークがゴールだと思い込むと、実はまだ先があった……となり、心が折れることがある。自分の心をコントロールしながら進む。

「もちが壁」と呼ばれる急登を超えると、風が強くなってきた。とはいえ、10mもない程度か。体感では5mほど。顔が冷たいと感じるくらいの風なので、帽子の耳ガードを出して対応する。それにしても、白山は美しい。振り返るたびに目を奪われる。

眼下には大野の街が広がる。街全体が真っ白だ。

足元にはクラックがあるのを発見。少し離れた位置から覗き込んだが、奥が見えない。深さが分からないものは怖い。慎重に進む。

気を引き締め登る
白山が美しい
大野の街が白い

山頂へ – そこは確かに荒島岳だった

ようやくピークに着いた。だが、なんとなく不安になる。

「ここってピークだよな?」

あたりを見回すが、山頂の目印であるはずの祠が、雪に埋まって見当たらない。雪深いこの時期、埋もれてしまうのは珍しくないが、何もないと一瞬不安になる。

念のためYAMAPの地図を確認。しっかりピークを示している。

「やっぱりそうか」

写真を撮り、白山をしばし眺める。滞在時間は8分ほど。風が冷たく、体を冷やす前に下山を開始する。

山頂
山々が美しい

帰り道 – 温泉と食事で締める

下山時はシャクナゲ平を巻くルートへ。登りも巻けばよかったなと思いながら歩く。下りは長く感じる。登りと同じ道のはずなのに、何故か下山の方が長く感じるのは登山あるあるだ。歌でも歌おうかと思ったが、後ろから登山者が来たのでやめた。

終始アイゼンを外さず、無事下山。

下山後は道の駅「荒島の郷」に寄り、温かいご飯を食べる。そしてソフトクリームも。雪山でシュカブラを見ると、なぜかソフトクリームが食べたくなる。

最後に「あっ宝んど」で汗を流し、今回の登山を締めくくる。

白山への思いがさらに募った登山だった。白山は他の山と比べてひときわ白いが、それはあの広大な山体が影響しているのかもしれない。初めて登った白山。室堂周辺の緩やかな広大なエリアを思い返す。積雪量が多く、保たれることで、あの圧倒的な白さが生まれているのだろう。そんなことを考えながら、白山への思いをさらに深めた。

また、行こう。

荒島岳ー2月末〆 / ふみさんの荒島岳の活動データ | YAMAP / ヤマップ

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